審査なしの法人カードはある?審査落ちが不安な方はデポジット型がおすすめ
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「法人カードを作りたいが、審査に通過する自信がない」場合、審査なしの法人カードを選びたいもの。
しかし、クレジットカードを作成するためには、必ず審査があります。返済能力のない人物を顧客にしては貸し倒れが起こり、カード会社にとって大きな損失になるためです。
それも個人カードよりも大きな金額を扱うケースの多い法人カードであれば、どこのカード会社も審査にはよりいっそう慎重になるというものでしょう。
しかしご安心ください。先に保証金を預ける「デポジット」型のクレジットカードであれば、ほぼ審査なしで法人カードを手に入れられます。
今回は、この「デポジット型の法人カード」とはどんなものなのか。特徴のほか、おすすめのカードも紹介します。審査なしで法人カードを作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
クレジットカードには原則審査が必要
クレジットカード決済とは、カード会社が支払いを一時的に肩代わりしてくれるサービスです。
カード会社は利用代金を回収できないことには利益が生まれないため、返済の見込みがない人物にクレジットカードを発行することはありません。
これを判断するために行われるのが、クレジットカードの審査です。
審査では安定して収入を得ているのか、どんな職業なのかといった個人情報がチェックされ、返済能力を見定められます。
また個人信用情報機関にて、これまでのクレジットカードやカードローンなどの利用履歴も確認されます。
そのため過去にクレジットカードやカードローンの支払いを延滞や、規約違反を犯していた場合には、審査通過の確率がグッと下がります。
法人カードは特に審査が厳しい
性質上、個人カードよりも法人カードは決済利用額が高くなる傾向にあります。
そのため法人カードの審査基準は、個人カードよりも高めです。
具体的には、「設立後2年間黒字経営であること」をはじめとした、法人カードならではの審査基準が設定されていることもあります。
法人カードの審査落ちの主な原因
法人カードに申込みをして審査落ちするケースの主な原因は、以下4つです。
- 複数の法人カードの同時申込
- 個人カードで3カ月以上連続の滞納
- ローンの複数契約・消費者金融の借入
- 自己破産
前述したように法人カードならではの条件設定があるクレジットカードもあります。しかし審査落ちする原因については、個人カードとほぼ変わりません。
そのためこれらの原因に当てはまらないようであれば、法人カードだからといって審査を極端に恐れる必要はないでしょう。
逆に、審査落ちの原因に当てはまるようであれば、デポジット型の法人カードがぴったりだといえます。
- クレジットカードの審査落ちの原因
法人カードの審査は2タイプ
法人カードの審査と一口にいっても、実は「法人与信」か「個人与信」かの2タイプに分けられます。
法人与信としての審査
規模が比較的大きく、経営が安定している企業向けの法人カード(コーポレートカード)では、法人として審査を受けます。
そのため申込み時には、「登記簿謄本」「決算書」など経営状況を把握できる書類が必要です。
これらを用意する手間がかかるほか、審査自体にも比較的時間がかかります。
個人与信としての審査
個人事業主や中小企業向けの法人カードでは、代表者個人の情報で審査を受けます。
代表者個人の運転免許証や保険証など、本人確認のできる書類さえあれば、申込みが可能です。
法人与信と比べて審査基準は低く、審査スピードもスピーディですが、審査自体は必須です。
- 審査が甘い法人カード
デポジット型の法人カードなら原則審査なし
法人与信であっても個人与信であっても、一般的な法人カードでは必ず審査が行われます。
過去の金融事故などの理由で法人カードが作れない方なら、特殊な法人カードであるデポジット型の法人カードを選びましょう。
「デポジット」とは
デポジットとは、直訳すると「保証金」のことです。
デポジット型の法人カードでは、デポジットを先に預ける必要があります。するとデポジット額をカード利用限度額として、クレジットカードを利用できるのです。
このようなデポジット型の法人カードでは貸し倒れリスクがないため、通常の法人カードほど厳しい審査はありません。
デポジットの仕組み上、一般的なクレジットカードのような後払いサービスとしての利用になりませんが、「お金を多く使う予定はあるものの、持ち歩くのは危険&不便」といった場合にには有効活用できるでしょう。
デポジットはあくまでも保証金で、カード退会時には返却されますので安心してください。
利用限度額を自分で設定できる
デポジット型の法人カードでは、「デポジット額=利用限度額」です。
そのため現金さえ用意できれば、自分で任意の利用限度額を設定できます。
法人カードによっては、デポジット次第で1,000万円以上の高額な利用限度額設定にすることも可能です。
通常の法人カードであれば、利用限度額を1,000万円以上にしようと思うと、それなりの事業実績やカード利用歴が必要になります。
そのためデポジットさえあればいくらでも利用限度額を上げられる点は、大きなメリットになることもあるでしょう。
- クレジットカードの限度額を上げる方法
クレジットカード加盟店で決済が可能
審査不要なカードとしては、クレジットカードのほかに「デビットカード」や「プリペイドカード」もあります。
しかしこれらのカードは公共料金や通信費、電話料金、ガソリンスタンドなどでは、利用できないケースも多いです。
一方、デポジット型の法人カードであれば、クレジットカード加盟店ならどこでもいつでも利用できます。
使い勝手は、一般的なクレジットカードとほぼ変わらないと考えていいでしょう。
デポジット型法人カードの注意点
デポジット型の法人カードには、3つの注意点があります。
- 利用限度額に応じて年会費が変動する
- 初期費用が高額
- 審査が完全にないわけではない
ひとつずつ詳細をチェックしていきましょう。
利用限度額に応じて年会費が変動する
デポジット型の法人カードでは、利用限度額(デポジット)に応じて、年会費が変動します。
それもデポジット金額が高ければ高いほど、年会費も高額になるのが難点。
使えば使うほどお得になるカードではないため、あくまで「一般的な法人カードが作れないときに臨時的に使うカード」と考えておいたほうがいいでしょう。
初期費用が高額
デポジット型の法人カードは、初年度の年会費と保証金の現金をカード受取時に支払う必要があります。
そのため現時点で手元に、ある程度の現金がない場合には、不向きだといえるでしょう。
なお契約2年目以降の年会費は、口座引き落としです。
審査が完全にないわけではない
デポジット型の法人カードだからといって、完全に審査なしのカードは存在しません。
デポジットを前提とするため審査基準が限りなく甘いことから、審査なしに匹敵するといわれるだけです。
そのため信用情報機関に登録されている情報によっては、審査に通過できないケースももちろんあります。
おすすめのデポジット型法人カード
おすすめのデポジット型法人カードはこちらの2枚です。
- SBS Premium Card(DPB)
- ライフカードビジネスデポジット
「一般的な法人カードではまず審査に通らない」と悩んでいる方は、ぜひこの2枚を検討してみてください。
SBS Premium Card(DPB)
年会費 | デポジットに準ずる |
---|---|
社員用カード | 発行不可 |
ETCカード | 年会費無料(1枚のみ) |
ポイント還元率 | 0.5% |
お申し込み資格 | 20歳以上70歳未満で電話連絡が可能な 法人代表者または個人事業主 |
国際ブランド | Mastercard |
- 審査なしで限度額190万円が可能
- ETCカード利用可能
- お得な会員限定の優待サービス
SBS Premium Card(DPB)は、「今までクレジットカードを持てなかった方」を対象とした法人カードです。
利用限度額(=デポジット額)も10万円から190万円まで、10万円単位で可能です。手元の現金がそこまでなくても、手に入れやすいでしょう。
そのほか事業者向けの会員限定優待サービスが多数用意されているなど、法人カードとしてもかなり優秀です。
年会費は利用限度額に応じて、下記表の通り変わります。
年会費(税込) | 利用限度額 |
---|---|
38,500円 | 10万円 |
44,000円 | 20万円〜90万円 |
55,000円 | 100万円〜190万円 |
年会費はやや高めですが、10万円のデポジットから利用できることに魅力を感じるのであれば、検討の価値ありです。
会員限定の優待サービス
- 専門家業務依頼 サービス利用時5,000円キャッシュバック
- 海外Wi-Fiレンタルサービス ご利用料金20%割引
- 宿泊予約割引サービス 団体宿泊8%割引、個人宿泊初回5,000円割引
- 国内・海外旅行割引サービス 海外旅行最大8%割引、国内旅行最大5%割引
- 助成金申請代行サービス 成果手数料最大6%割引
- 求人無料掲載サービス 求人掲載完全無料
- コスト削減サービス 成果報酬手数料50%を20%割引
- 補助金申請代行サービス 申請時着手金10%割引
- 採用ホームページ制作サービス 採用ホームページ作成通常5万円が2万円で提供
- 贈答花割引サービス 贈答花の注文全品5%割引
- 経理アシスタントサービス 経費精算書や決算書の作成10%割引
- iPhone・Pixel修理代金割引サービス 各種修理代金1,000円割引
- 航空券航空券割引サービス 国内の旅行券最大30%割引
- 航空券就業規則・36協定 就業規則・36協定の作成費用20%割引
カード会員限定の優待サービスは、豊富に用意されています。
さまざまな事業に役立つサービスが取り揃えられていますので、ぜひお役立てください。
⇒SBS Premium Card(DPB)の申込みはこちら
ライフカードビジネスデポジット
年会費 | デポジットに準ずる |
---|---|
社員用カード | 年会費11,000円(税込) |
ETCカード | 年会費無料(1枚のみ) |
ポイント還元率 | 0.5% |
お申し込み資格 | 法人または個人事業主 |
国際ブランド | Mastercard |
- デポジットで1,000万円以上の限度額可能
- ETCカード利用可能
- 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯
「ライフカードビジネスデポジット」では、30万〜1,000万円以上のデポジットが可能です。
デポジットの最低額こそSBS Premium Card(DPB)よりもやや高めですが、その分、年会費は安め。
30万以上の現金を用意できるようであれば、ライフカードビジネスデポジットをおすすめします。
またライフカードビジネスデポジットでは、社員用カードも発行できます。
年会費(税込) | 利用限度額 |
---|---|
11,000円 | 30万〜100万円 |
22,000円 | 110万〜200万円 |
44,000円 | 210万〜500万円 |
66,000円 | 510万〜1,000万円 |
88,000円 | 1,010万円以上 |
ライフカードビジネスデポジットの年会費は、比較的安い設定です。
また1,000万円以上のデポジットも可能なため、高額決済が必要な場合にもおすすめします。
利用可能なサービス・特典
- 最高2,000万円の海外旅行傷害保険
- 最高1,000万円の国内旅行傷害保険(死亡・後遺障害のみ)
- シートベルト傷害保険
- 空港ラウンジサービス
- 弁護士無料相談サービス
カード会員限定の優待サービスは、ご覧のとおりです。中でも注目したいのは海外旅行傷害保険でしょう。
最高2,000万円と補償金額が高いうえ、自動付帯なのはとても魅力的です。
出張でもプライベートな旅行でも、海外に行くことがあるのであれば、重宝するでしょう。
審査落ちが不安ならデポジット型の法人カードに申込みを
- デポジット型の法人カードならほぼ審査なし
- 年会費次第で利用限度額の設定が可能
- ポイント還元や付帯サービスの利用も可能
デポジット型の法人カードはほぼ審査なしといわれるほど、審査に通過しやすいです。
そのため過去に金融事故を起こしているのであれば、デポジット型の法人カードに申込みましょう。
ただしデポジット型の法人カードは通常の法人カードと比べると、年会費や使い勝手に難があるのは事実です。
デポジット型の法人カードは臨時的な法人カードとして、利用してみてください。
⇒SBS Premium Card(DPB)の申込みはこちら