ユナイテッド航空の特典航空券ガイド!国内・海外必要枚数を完全網羅!
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「ユナイテッド航空の特典航空券ってお得なの?」
「ユナイテッド航空のマイルでANAの特典航空券も交換できる?」
米国最大級の航空会社のひとつである「ユナイテッド航空」のマイレージプログラムが「マイレージプラス」です。
数あるマイレージプログラムの中でも、マイレージプラスは貯めやすいマイルとなっており、マイラーにとっても人気の高いマイルのひとつとなっています。
また、ユナイテッド航空はANAを含む世界最大級の航空アライアンス「スターアライアンス」に加盟していることから、ANA航空便を利用している方にも使いやすいマイルとなっています。
今回は、完全保存版としてユナイテッド航空の特典航空券の完全ガイドを解説していきましょう。
目次
ユナイテッド航空の特典航空券はセーバー特典がお得
ユナイテッド航空マイレージプラスでの特典航空券の交換の際には、2つの異なる特典で必要となってくるマイル数が変わってきます。
マイレージプラスでの特典航空券の交換には「セーバー特典」「スタンダード特典」と言う2種類の特典があります。
セーバー特典の特典航空券の方が少ないマイル数で交換することができますが、座席数に制限がありますので希望の日程でのフライトを利用できないケースもあります。
スタンダード特典の場合はより多くの座席を利用することができますが、セーバー特典を利用の場合と比べて多くのマイルが必要となってきます。
つまり、マイレージプラスでお得に特典航空券を交換するには、セーバー特典の空席をいかにして取得するかがコツとなってくるのですね。
多くの方がセーバー特典での空席を求めていますので、ただでさえ座席数に制限のあるセーバー特典の特典航空券での取得は困難なケースも少なくありません。
セーバー特典での空席を探す際には「特典旅行空席情報カレンダー」を利用してセーバー特典の空席情報を確認しておく必要があります。
ただし、ユナイテッド航空のオンラインの予約は、アメリカ企業のサイトと言うこともあり、非常に使い勝手が悪くなっています。
各ページに英語表記も多くなっており、はじめて利用する方には分かりにくい点も多いのではないでしょうか。
ユナイテッド航空では、ユナイテッド予約センターによる電話でも特典航空券の交換を受け付けしています。
予約手数料として25$が必要にはなりますが、セーバー特典の空席状況などを聞きながら予約をすることができますので、おすすめです。
ユナイテッド航空の国内特典航空券
ユナイテッド航空のマイレージプラスでは、ユナイテッド航空の特典航空券はもちろんのこと、ANAをはじめとしたスターアライアンス加盟の提携航空会社の特典航空券にも交換できます。
日本国内線を利用の場合には、日本の航空会社であるANA便の特典航空券を利用することが可能となっています。
ANAの特典航空券を利用する場合には、出発地〜最終目的地までの飛行距離によって必要マイル数が変わってきます。
800マイル以内の旅程:片道5,000マイル
801マイル以上の旅程:片道8,000マイル
このように、最安5,000マイルでANAの特典航空券を交換することができますので、ANAの「ローシーズン」を利用する場合と同じマイル数で特典航空券を交換することができます。
ANAのローシーズンの特典航空券の利用の場合は、利用できる期間が限定されてしまいますので、繁忙期などのブラックアウト期間を除けばオールシーズンで利用できるマイレージプラスは優秀であると言えます。
ここでは、それぞれの区間で利用することができる特典航空券の路線の一例をご紹介していきましょう。
800マイル以内
必要マイル数 | ||
---|---|---|
羽田 | 福岡 広島 岩国 高知 小松 松山 名古屋 大坂 札幌 仙台 富山 |
5,000マイル |
名古屋 | 福岡 松山 札幌 仙台 |
|
大坂 | 福岡 高知 松山 札幌 仙台 |
801マイル以上
必要マイル数 | ||
---|---|---|
東京 | 沖縄 | 8,000マイル |
名古屋 | 沖縄 | 8,000マイル |
このように、マイレージプラスでは、ANAの国内線の非常に幅広い路線で特典航空券を利用することが可能となっています。
また、マイレージプラスでは、乗り継ぎが必要な区間の場合でも出発地と目的地の距離で必要マイルが変わります。
たとえば、名古屋〜東京で乗り継ぎ、小松空港に行く便の場合でも、距離は800マイル以内となりますので5,000マイルでの交換が可能となっています。
乗り継ぎ便では、12時間〜16時間程度の乗り継ぎ時間なら日程をまたいで予約することも出来ますので、中継空港で1泊する日程の場合でも格安のマイル数で特典航空券を利用できます。
ユナイテッド航空はANAとの提携を強化!
このように、特典航空券の交換でもマイレージプラスはANAとの相性が良いマイルとなっています。
2011年4月には、ユナイテッド航空とANAの提携がより強化され、国際線利用時の共同運航対象路線での利用の際に、ANA便利用時のマイル積算率が優遇されています。
ANA便利用時はファーストクラスの利用で最大350%の加算となっており、ANAマイルを貯めるよりも有利にユナイテッド航空のマイレージプラスを貯めることが可能となっています。
貯まったマイレージプラスでは、5,000マイル〜8,000マイルでANAの特典航空券に交換することが可能となっていますので、ANA便のみを利用する場合でもマイレージプラスは有利となっているのですね。
ユナイテッド航空の海外特典航空券
マイレージプラスでの海外特典航空券の交換では、セーバー特典とスタンダード特典と言う2種類の特典によって必要マイル数が変わってきます。
セーバー特典の方がより少ないマイル数で特典航空券を交換することができますが、シート数が限定されていますので希望した日付の特典航空券を取得しにくいケースもあります。
セーバー特典の空席状況はユナイテッド航空のサイト上でカレンダーを確認することができますので、利用の際には空席状況を確認しておくようにしましょう。
ここでは、日本発での海外特典航空券に必要な、各路線のマイル数をまとめていきましょう。
セーバー | スタンダード | ||
---|---|---|---|
北アジア (韓国・台湾・中国・モンゴル) |
エコノミー | 30000 | 60000 |
ビジネス | 50000 | 100000 | |
ファースト | 70000 | 140000 | |
南アジア (タイ・シンガポール・ベトナム・マレーシア・インドネシア・カンボジア・香港・マカオ・フィリピン・ラオス・マレーシア・ミャンマー・ブルネイ・バングラデシュ・ブータン) |
エコノミー | 45000 | 80000 |
ビジネス | 70000 | 120000 | |
ファースト | 110000 | 160000 | |
中央アジア(インド・カザフスタン・キルギスタン・モルディブ・ネパール・パキスタン・スリランカ・タジキスタン・トルクメニスタン・ウズベキスタン・アフガニスタン) | エコノミー | 70000 | 180000 |
ビジネス | 110000 | 360000 | |
ファースト | 150000 | 400000 | |
オーストラリア・ニュージーランド | エコノミー | 45000 | 80000 |
ビジネス | 70000 | 120000 | |
ファースト | 110000 | 160000 | |
オセアニア・ミクロネシア(グアム・サイパン・パラオ) | エコノミー | 25000 | 50000 |
ビジネス | 50000 | 100000 | |
ファースト | 70000 | 140000 | |
ハワイ・ホノルル | エコノミー | 50000 | 120000 |
ビジネス | 80000 | 200000 | |
ファースト | 125000 | 260000 | |
北米(アメリカ本土・カナダ) | エコノミー | 70000 | 150000 |
ビジネス | 130000 | 340000 | |
ファースト | 160000 | 380000 | |
中米・メキシコ・カリブ | エコノミー | 75000 | 160000 |
ビジネス | 150000 | 360000 | |
ファースト | 190000 | 400000 | |
南米(北部) | エコノミー | 90000 | 180000 |
ビジネス | 150000 | 360000 | |
ファースト | 190000 | 400000 | |
南米(南部) | エコノミー | 110000 | 220000 |
ビジネス | 150000 | 360000 | |
ファースト | 190000 | 420000 | |
ヨーロッパ | エコノミー | 90000 | 200000 |
ビジネス | 130000 | 380000 | |
ファースト | 160000 | 420000 | |
中東 (アゼルバイジャン・バーレーン・エジプト・イラン・イスラエル・ヨルダン・クウェート・レバノン・オマーン・カタール・サウジアラビア・アラブ首長国連邦・イエメン) |
エコノミー | 70000 | 180000 |
ビジネス | 110000 | 360000 | |
ファースト | 150000 | 400000 | |
アフリカ | エコノミー | 90000 | 210000 |
ビジネス | 130000 | 380000 | |
ファースト | 150000 | 420000 |
このように、マイレージプラスでは非常に幅広い路線の特典航空券を交換することが可能となっています。
表のマイル数は、往復での必要マイル数となっていますが、片道利用の場合は半分のマイル数で特典航空券を交換することが可能となっています。
また、往路復路で異なったクラスのシートを利用することも可能となっていますので、柔軟に特典航空券を利用できるのも嬉しいメリットとなっていますよね。
提携航空会社の特典航空券への交換
マイレージプラスは、ユナイテッド航空の特典航空券だけではなく、スターアライアンス加盟航空会社をはじめとした、非常に幅広い提携航空会社の特典航空券に交換することができます。
特典航空券を交換することができるのは、スターアライアンス加盟の27の航空会社に加え、独自提携の航空会社の特典航空券に交換することができます。
ここでは、マイレージプラスで交換することができる提携航空会社の一覧をまとめていきましょう。
アドリア航空
エーゲ航空
エア・カナダ
エア・インディア
中国国際航空
ニュージーランド航空
ANA
アシアナ航空
オーストリア航空
アビアンカ航空
アビアンカ・ブラジル航空
ブリュッセル航空
コパ航空
クロアチア航空
エジプト航空
エチオピア航空
エバー航空
LOTポーランド航空
ルフトハンザ・ドイツ航空
スカンジナビア航空
深セン航空
シンガポール航空
南アフリカ航空
スイス・インターナショナル・エアラインズ
TAPポルトガル航空
タイ国際航空
トルコ航空
エアリンガス
アエロマール航空
エア・ドロミティ
アズールブラジル航空
ケープエア
エーデルワイス航空
エバー航空
ジャーマンウィングス航空
ジェットエアウェイズ
シルバーエアウェイズ
このように、マイレージプラスでは非常に幅広い提携航空会社の特典航空券を交換することが可能となっています。
提携航空会社の特典航空券の交換の際には、セーバー・スタンダードなどの特典の違いはなく、一律のマイルでの交換となっています。
ここでは、提携航空会社での国際線特典航空券の必要マイル数をまとめていきましょう。
エコノミー | ビジネス | ファースト | |
---|---|---|---|
北アジア | 30000 | 60000 | 80000 |
南アジア | 45000 | 80000 | 120000 |
中央アジア | 70000 | 130000 | 220000 |
オーストラリア・ニュージーランド | 45000 | 80000 | 120000 |
オセアニア・ミクロネシア | 25000 | 60000 | 80000 |
ハワイ・ホノルル | 50000 | 100000 | 160000 |
北米 | 70000 | 150000 | 220000 |
中米・メキシコ・カリブ | 75000 | 170000 | 240000 |
南米(北部) | 90000 | 150000 | 230000 |
南米(南部) | 110000 | 170000 | 250000 |
ヨーロッパ | 90000 | 150000 | 230000 |
中東 | 70000 | 130000 | 220000 |
アフリカ | 90000 | 150000 | 230000 |
このように、提携航空会社の利用でも非常に幅広い路線での特典航空券を交換することが可能となっています。
提携航空会社の利用の際には、ユナイテッド航空のセーバー特典の必要マイルと同程度のマイル数で交換することが可能となっています。
ユナイテッド航空のセーバー特典の空席が無い場合には、特典航空券の利用も視野に入れて予約をすればお得なマイル数で特典航空券を交換することができるのですね。
マイレージプラスでは、往路復路でユナイテッド航空と提携航空会社、または異なった提携航空会社の組み合わせで利用することが可能となっています。
数あるマイレージプログラムの中でも最多クラスの提携航空会社を誇っていますので、非常に柔軟な特典航空券の利用が出来るのですね。
ユナイテッド航空マイレージプラスのメリット
数ある航空会社のマイレージプログラムの中でも、特にユナイテッド航空のマイレージプラスは人気のあるマイルのひとつとなっています。
マイレージプラスは、非常に幅広いスターアライアンス加盟の会社をはじめとした提携航空会社でも利用することができる、使い勝手の良いマイレージプログラムとなっています。
他にも、マイレージプラスでは便利に利用することができる仕組みが多く用意されています。
ここでは、ユナイテッド航空のマイレージプラスのメリットとなる部分について解説していきましょう。
国内線の乗り継ぎでも5,000マイルから利用可能
マイレージプラスでは、国内線の利用の際にはANAの特典航空券を交換することができます。
マイレージプラスでのANA特典航空券の交換の際には、ANAのローシーズンでの特典航空券の交換と同じ、5,000マイル〜で特典航空券を交換することができます。
また、マイレージプラスでのANA特典航空券の利用の際には、出発地と到着地の距離に応じて必要となってくるマイルが変わってきます。
乗継のある航路の場合でも、距離が800マイル以内の目的地の場合には片道5,000マイルで特典航空券を利用することが可能となっています。
特に、地元の路線では航路の少ない、地方の空港を利用されている方の場合には非常に嬉しいメリットとなるのではないでしょうか。
マイルの有効期限無し
マイレージプラスでは、マイルの有効期限無しでゆっくりとマイルを貯めることが可能となっています。
JAL/ANAのマイルの場合は有効期限が36か月となっていますので、目標のマイル数に届かずに有効期限を迎えてしまったと言う方も少なくないのではないでしょうか。
特にクレジットカードの利用でマイルを貯めている陸マイラーの方の場合、0.5%の還元率のカードで10,000マイルを獲得するためには200万円のカードの利用が必要となってきます。
有効期限無期限で貯めることができるマイレージプラスですと、目標としているマイル数まで有効期限を気にせずにゆっくりと貯めることが可能となっているのですね。
時間がかかっても大量のマイルを貯めて、ビジネスクラス以上の上位クラスのシートを目指すことも可能となっているのですね。
友達・恋人との旅行の際にも特典航空券を利用可能
JAL/ANAのマイルの場合、特典航空券の交換の場合には2親等以内の親族の利用する特典航空券しか交換することができません。
出張などで貯めたマイルが大量にある方の場合でも、友人や恋人との旅行の場合には特典航空券を利用することが出来なくなっているのですね。
マイレージプラスでは、特典航空券の利用の際に利用する方に制限がありませんので、友人や恋人との旅行の際にも特典航空券を利用することができます。
結婚前の恋人との旅行などの場合でも特典航空券を利用した旅行ができますので、貯まったマイルを有効活用することができるのですね。
燃油サーチャージが不要
マイルを利用した特典航空券の交換の際に、意外な出費となってしまうのが「燃油サーチャージ」の費用ではないでしょうか。
燃油サーチャージは燃料価格の上下と連動しており、原油価格が高騰してくると燃油サーチャージとして必要になる費用も高額になってしまいます。
特典航空券の交換の際には、税金や手数料の支払いとともに、燃油サーチャージの支払いが必要となっており、JAL/ANAで特典航空券を交換する際にも必要な費用となっています。
マイレージプラスでは燃油サーチャージの費用が不要となっていますので、燃油サーチャージが高騰しているタイミングではJAL/ANAマイルでの特典航空券の交換よりも手数料が安くなります。
時期によってはANAの特典航空券を、ANAマイルで交換するよりもお得に交換することも可能となっているのですね。
アップグレード特典にもマイルを利用可能
マイレージプラスでは、ユナイテッド航空・または提携航空会社で購入した航空券のシートのアップグレードにもマイルを利用することができます。
マイルでのシートのアップグレードでは、予約したシートのワンランク上のシートにアップグレードすることが可能となっており、より快適なフライトを楽しむことができます。
マイルでのアップグレード特典では、割引運賃で購入した場合は不可となっている航空会社も多くなっていますが、マイレージプラスでは格安運賃で購入したシートでもアップグレードが可能です。
シートのアップグレードに必要なマイル数は、予約した運賃のクラス・行先によって変わってきます。
特典航空券の交換だけではなく、より快適な旅を楽しむためにもマイルを利用できるのは嬉しいメリットとなりますよね。
フライトを利用する際には、航空会社の上級会員資格を取得することで大きなメリットをうけることが可能となっています。
ユナイテッド航空の上級会員資格は「プレミア会員」となっており、ランクに応じてユナイテッド航空利用の際の様々な特典をうけることができます。
プレミア会員の特典の一例としては、
優先チェックイン
優先搭乗
優先セキュリティチェック
優先手荷物取り扱いサービス
プレミアムデスク専用電話回線
満席に近いフライトでのシート確保
国際線での空港ラウンジ利用
などの様々な特典をうけることができます。
また、プレミア会員ではエコノミークラスでの予約時に、ワンランク上のエコノミープラスに無料でアップグレードできる特典もあります。
エコノミークラスよりも余裕のあるシートを、お得なエコノミー運賃で利用できるのは大きなメリットとなりますよね。
ユナイテッド航空では、プレミア会員資格を取得しやすいのもひとつのメリットとなっています。
プレミア会員の取得条件としては、年間の加算対象マイルの獲得と、年間4便以上のフライトの利用が必要となっており、25,000マイル以上の獲得で「プレミアシルバー」資格を取得できます。
ユナイテッド航空では、プレミア資格取得に必要なフライトマイルの積算率が高くなっており、上級会員にアップグレードしやすくなっているのですね。
マイレージプラスは提携航空会社の多さがキモ!ANA便でもお得にマイル獲得
今回は、アメリカ最大級の航空会社のひとつである「ユナイテッド航空」のマイレージプラスの特典航空券ガイドとしてご紹介してきました。
マイレージプラスは有効期限が無期限で、非常に貯めやすいマイルとなっており、陸マイラーの方にも人気の高いマイレージプログラムとなっています。
ユナイテッド航空の特典航空券はもちろんのこと、ANAをはじめとしたスターアライアンス加盟航空会社の特典航空券にも交換できますので、非常に使い勝手の良いマイルと言えます。
また、ユナイテッド航空とANAは提携関係が強固になっており、ANA国際便の利用でユナイテッド航空のマイレージプラスを効率的に貯めることができます。
ユナイテッド航空便を利用している方だけではなく、ANA航空便を利用している方にもメリットの大きいマイルとなっているのですね。