三井住友ビジネスカードforOwnersとJCB法人カード比較!迷った時の決め手は?
※このコラムは最終更新日から7年以上が経過しています。掲載されている情報が最新ではない場合があります。
法人クレジットカードに求めるものと言えば、コストパフォーマンスとバランスです。
コスト・還元率・使い勝手のバランスの取れた法人カードを求めるのであれば、プロパー法人カードの「三井住友ビジネスカードforOwners」「JCB法人カード」がおすすめです。
両者のカードともに、プロパー法人カードとしての機能・サービスに優れ、非常に使い勝手の良い法人カードとして利用することができます。
三井住友カードとJCBと言うと、ライバルと言ってもいい国内クレジットカードの2大ブランドです。
今回は、三井住友ビジネスカードforOwnersとJCB法人カードで迷った時に、どちらのカードを選ぶかの決め手になるポイントを解説していきましょう!
目次
- 1 三井住友ビジネスカードforOwnersとJCB法人カードを基本情報で比較
- 2 保有コストは年会費割引がある三井住友forOwnersが有利!
- 3 ポイントの貯めやすさ・使いやすさではJCB法人カード
- 4 付帯保険ではJCB法人カードが有利
- 5 出張・トラベルサポートでは三井住友ビジネスカードforOwnersが有利か
- 6 カードの使い勝手ではリボ・分割可能な三井住友ビジネスカードforOwners
- 7 利用できる加盟店の数は圧倒的に三井住友ビジネスカードforOwnersが有利
- 8 カードの作りやすさでは三井住友ビジネスカードforOwnersの圧勝
- 9 法人カード対決、勝つのはどっち?
- 10 決め手は還元率?海外利用?自社に合わせたお得な法人カードを選ぼう!
三井住友ビジネスカードforOwnersとJCB法人カードを基本情報で比較
両者のカードの特徴を比較する前に、まずは三井住友ビジネスカードforOwnersとJCB法人カードの基本情報を見てみましょう。
三井住友forOwners | JCB法人カード | |
---|---|---|
年会費 | 1,375円(税込) | 1,375円(税込) |
追加カード | 440円(税込) | 1,375円(税込) |
ETC | 初年度:無料 2年目以降:条件付き無料 |
無料 |
申込資格 | 20歳以上の法人代表者、 または個人事業主 |
18歳以上の法人代表者、 または個人事業主 |
国際ブランド | Visa、Mastercard | JCB |
三井住友ビジネスカードforOwnersとJCB法人カードを基本情報で比較すると、まず目に入ってくるのが追加カードのコストの違いです。
法人カードであることから、社員用の追加カードを発行する機会も多いかと思いますので、追加カードのコストが安いのは嬉しいですよね。
JCB法人カードの追加カード1枚のコストで、三井住友ビジネスカードforOwnersでは3枚の追加カードを発行することができますので、追加カードを発行する前提の会社ではお得です。
ただし、三井住友ビジネスカードforOwnersではETCカードの年会費が完全に無料ではなく、年間1回もカードの利用がなければ翌年度550円(税込)の年会費が必要となります。
ビジネスユースでの自動車の利用の場合、1年に1回も高速道路に乗らない、と言うことは充分に考えられますのでETCを発行する際には注意が必要です。
保有コストは年会費割引がある三井住友forOwnersが有利!
三井住友ビジネスカードforOwnersでは、リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」の年間1回以上の利用で、2年目以降の年会費が無料になる特典があります。
JCB法人カードにはこうした年会費の割引サービスは用意されていませんので、保有コストの面では三井住友ビジネスカードforOwnersが圧倒的に有利になります。
リボ払いサービスの利用と言うと、リボ手数料が気になってしまうと言う方も多いかと思いますが、マイ・ペイすリボでは裏技でリボ手数料無料で利用することが可能です。
マイ・ペイすリボは自由設定型のリボ払いサービスとなっていますので、毎月の利用金額以上の支払い金額を設定しておけば、一括払いと同様の支払いとなります。
三井住友ビジネスカードforOwnersでは初回のリボ手数料が無料となっていますので、1回でリボ残高を支払った場合にはリボ手数料が発生しないのですね。
この裏技を利用すれば、無駄な手数料を発生させることなく年会費無料の優遇だけをうけることが可能となっています。
また、それでもリボ払いに抵抗がある、と言う方の場合にはWEB明細を利用するだけで、550円(税込)の年会費割引をうけることができます。
このような年会費割引が用意されている点で、コスト面では三井住友ビジネスカードforOwnersが有利となっているのですね。
ポイントの貯めやすさ・使いやすさではJCB法人カード
ポイントの貯めやすさで比べると、JCB ORIGINALシリーズパートナー店を利用できるJCB法人カードの方が有利となっています。
両者のカードともに、通常還元率は0.5%となっており、経費の支払いでお得にポイントを貯めることができます。
ただし、JCB法人カードでは、ポイントアップ加盟店のJCB ORIGINALシリーズパートナー店でより有利な還元率でポイントを貯めることができます。
セブン-イレブン | ポイント3倍 |
---|---|
イトーヨーカドー | ポイント3倍 |
スターバックス | ポイント5倍 |
Amazon | ポイント3倍 |
トレンドマイクロ・オンライン | ポイント20倍 |
昭和シェル石油 | ポイント2倍 |
オリックスレンタカー | ポイント6倍 |
セブン-イレブンでポイント3倍、スターバックスでポイント5倍と、毎日利用する身近な店舗でポイントの優遇を受けることができるのは嬉しいメリットになりますよね。
また、トレンドマイクロのオンラインショップでポイント20倍となっていますので、セキュリティソフトの更新などの際に非常にお得に利用することができます。
電子マネー対応では三井住友ビジネスカードforOwners
三井住友ビジネスカードforOwnersは、Apple Payに登録可能となっており、電子マネーの利用では有利となっています。
JCB法人カードをはじめ、多くの法人カードでは電子マネーチャージでのポイント付与・Apple Payの登録が不可となっていることが多くなっています。
iPhone7以降のiPhoneで利用できるApple Payでは、カードレスでiPhone端末のみでの決済が可能となっています。
仕事中にちょっと外出をする際には手元に法人カードを持って出るのを忘れてしまうケースもあるでしょう。
そうした場合でも、スマホ端末のみで決済をすることができますので、ビジネス経費の支払いを無駄なく法人カードで支払うことができるのですね。
また、自動販売機やコインパーキングなどの支払いなど、クレジットカードが利用できないシーンでも、Apple Pay決済は可能となっている店舗・サービスは多くなっています。
経費支払いを法人カードに集約することができますので、経理での清算の手間もなく、無駄なくポイントを貯めることが可能となっているのですね。
付帯保険ではJCB法人カードが有利
出張にも利用する法人カードの国内外の旅行傷害保険で比較すると、圧倒的にJCB法人カードが有利となっています。
三井住友forOwners | JCB法人カード | |
---|---|---|
保険適用条件 | – | 利用付帯 |
死亡・後遺障害 | – | 最高3,000万円 |
保険適用条件 | 利用付帯 | 利用付帯 |
死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 | 最高3,000万円 |
傷害治療 | 最高50万円 | 最高100万円 |
疾病治療 | 最高50万円 | 最高100万円 |
携行品損害 | 最高15万円 | 最高20万円 |
救援者費用 | 最高100万円 | 最高100万円 |
賠償責任 | 最高2,000万円 | 最高3,000万円 |
JCB法人カードでは国内旅行傷害保険でも利用付帯で最高3,000万円の補償が受けられるほか、海外旅行傷害保険でも補償金額が三井住友ビジネスカードforOwnersよりも有利になっています。
特に、海外出張中のケガや急病の際の補償となる、傷害・疾病治療の補償金額は倍の違いがありますので、海外出張の際の安心感が違いますよね。
出張・トラベルサポートでは三井住友ビジネスカードforOwnersが有利か
実際に出張を手配する際の利便性でカードを比較すると、エアライン&ホテルデスクで電話1本で海外出張の手配ができる、三井住友ビジネスカードforOwnersが有利です。
エアライン&ホテルデスクでは、24時間のオンラインまたは電話で、国際線航空券・海外ホテルの予約・手配をすることが可能となっています。
出張の際の航空券やホテルの手配と言うのは意外と手間がかかってしまうものですので、オンライン・電話で簡単に手配できると言うのはアドバンテージになります。
三井住友ビジネスカードforOwnersとJCB法人カードでは、共通のサービスとしてビジネス用のじゃらんnetホテル予約を利用することができます。
国内ホテル予約サイト大手のじゃらん.netが提供するサービスとなっており、ビジネス出張向けのお得なプランを利用することができます。
また、三井住友ビジネスカードforOwnersでは「VJデスク」、JCB法人カードでは「JCBプラザ」と海外デスクも用意されており、海外出張時のサポートを受けることができます。
このように、法人カードとして利用するうえでは、ビジネスサポートとして利用できる付帯サービスの充実度も大きな判断基準となります。
面倒な海外出張の手配を簡単に行える、三井住友ビジネスカードforOwnersは海外出張の多い法人の方にとって、使い勝手の良いカードとなっているのですね。
カードの使い勝手ではリボ・分割可能な三井住友ビジネスカードforOwners
三井住友ビジネスカードforOwnersの大きなメリットとなっているのが、個人向けカードと変わらないカードの使い勝手の良さです。
通常、法人カードの場合には一括払いのみでの支払いに対応しており、リボ払い・分割払いなどには対応していません。
個人向けカードよりも倒産リスクによる貸し倒れの可能性がある法人カードの場合は、一括払いのみの対応となっているカードがほとんどなのですね。
JCB法人カードの場合でも同じく、一括払いのみの支払いが可能となっており、分割・リボ払いを選択することはできません。
三井住友ビジネスカードforOwnersでは個人向けカードと同じように、リボ払い・分割払いでの支払いが可能となっています。
特に、独立したての個人事業主の方や新規法人の場合、資金繰りが圧迫されないリボ・分割払いを利用できるのは大きなメリットになりますよね。
それだけではなく、三井住友ビジネスカードforOwnersではキャッシングリボを利用することができますので、ビジネス立ち上げ直後の資金の確保にも役立ちます。
このような、個人向けカードと変わらない使い勝手も、三井住友ビジネスカードforOwnersの大きな特徴となっているのですね。
利用できる加盟店の数は圧倒的に三井住友ビジネスカードforOwnersが有利
国際ブランドにVisa/Mastercardを選択することができることから、加盟店のカバー率では三井住友ビジネスカードforOwnersが有利となっています。
国産唯一の国際ブランドであるJCBでは、国内の加盟店のカバー率はNO.1となっていますが、やはり海外では加盟店が少なくなっています。
三井住友ビジネスカードforOwnersでは、世界的な加盟店のシェアNO.1・2のVisa/Mastercardを選択できますので、国内外で便利にカードを利用することができるのですね。
それだけではなく、三井住友ビジネスカードforOwnersではVisaとMastercardの両方のブランドを利用する、デュアル発行でカードを利用することもできます。
デュアル発行でカードを利用する場合は、2枚目の年会費は275円(税込)と少額で利用できますので、コストを抑えて利用することができます。
Visaの強いアメリカ圏とMastercardの強いヨーロッパ圏で、国際ブランドを使い分けることができるのは便利ですよね。
カードの作りやすさでは三井住友ビジネスカードforOwnersの圧勝
新規法人や、独立したての個人事業主の方でも比較的簡単に作ることができるのは三井住友ビジネスカードforOwnersです。
法人カードの場合、個人向けカードの場合よりも必要書類も多く、申込みのハードルが上がりがちです。
三井住友ビジネスカードforOwnersでは、個人向けカードの申込みの場合と同じく、法人代表者の免許証などの提出のみで審査を申込みすることができます。
三井住友カードでは、三井住友ビジネスカードforOwnersのほかに、ベーシックな法人カードとして「三井住友Visaビジネスカード」がラインナップされています。
三井住友ビジネスカードforOwnersは三井住友ビジネスカードよりも窓口を広く取ったカードとなっており、簡単に申込みをすることができるのですね。
決算書や登記簿謄本の提出が必要ありませんので、スタートアップ企業の方でも安心して申込みをすることができます。
JCB法人カードの場合でも決算書などは不要ですが、現在事項全部証明書・履歴事項全部証明書などの提出が必要となっています。
気軽に申込みをできる、と言う点で比べると三井住友ビジネスカードforOwnersの圧勝と言えるでしょう。
法人カード対決、勝つのはどっち?
三井住友ビジネスカードforOwnersとJCB法人カードの迷った際の決め手となる部分を、様々なテーマで比較してきました。
自社でのカードの使い方によって、どちらの法人カードにするべきかと言う点が、ある程度見えてきたのではないでしょうか。
ここでは、まとめとしてどちらのカードがより有利に利用できるカードなのかをテーマ別にみていきましょう。
ポイントをお得に貯めたい法人はJCB法人カード
JCB法人カードの優秀な点は、ポイントの貯めやすさと使い勝手の幅の広さでしょう。
JCB法人カードの通常還元率は0.5%となっていますので、決して高還元率のカードと言う訳ではありませんが、ポイントをお得に貯められるJCB ORIGINALシリーズパートナー店があります。
セブン-イレブンでポイント3倍・スターバックスでポイント5倍など、多様な店舗でポイントの優遇をうけることができますので、お得にポイントを貯めることができるのですね。
また、貯まったポイントも、各種ギフト券・共通ポイントはもちろんのこと、ディズニーリゾートのパークチケットなどにも交換可能です。
貯まったポイントで経費削減に役立てるだけではなく、社員の福利厚生や家族サービスに利用したりと幅広くポイントを利用することができます。
付帯保険の内容も手厚くなっており、バランスの取れた法人カードを利用したい方にはおすすめできる法人カードとなっています。
海外出張の多い法人は三井住友ビジネスカードforOwners
海外出張などで海外利用が多くなる法人のカードにふさわしいのは、一択で三井住友ビジネスカードforOwnersでしょう。
三井住友ビジネスカードforOwnersでは、エアライン&ホテルデスクの付帯サービスで、面倒な海外出張の手配を電話1本で予約することができます。
また、Visa/Mastercardのデュアル発行をすることも可能となっていますので、海外加盟店で利用できる店舗がなくて困ってしまうと言うことも少ないでしょう。
三井住友ビジネスカードforOwnersでは、個人向けカードと同様の使い勝手の良さでカードを利用できるのも大きなメリットとなっています。
リボ払い・分割払いにも対応していますので、新規法人・独立したての個人事業主の資金繰りの負担を軽減してくれます。
申込みの際に決算書・登記簿謄本の提出不要となっていますので、スタートアップ企業の方にもおすすめの法人カードとなっているのですね。
決め手は還元率?海外利用?自社に合わせたお得な法人カードを選ぼう!
今回は、三井住友ビジネスカードforOwnersとJCB法人カードの、どちらにしようか迷った時の決め手をテーマに解説してきました。
両者のカードでは、それぞれに異なった特徴・メリットがあり、会社でのカードの利用状況に応じてどちらのカードがお得かが見えてくるでしょう。
ポイントの使い勝手や貯めやすさならJCB法人カード、海外出張が多い法人なら三井住友ビジネスカードforOwnersと、決め手になる部分があります。
他にも、申込みの簡単さや使い勝手、付帯保険など、法人カードに求める機能はそれぞれでしょう。
三井住友ビジネスカードforOwners/JCB一般カードともにバランスの取れた法人カードとなっていますので、相性の良い決め手となる部分でカードを選択しても良いのではないでしょうか。