ラウンジキーってどんなサービス?プライオリティパスとの違い
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「ラウンジキーってどんなサービス?」
「プライオリティパスと何が違うの?」
人気のラウンジサービス「プライオリティパス」と比較されることも多い「ラウンジキー」。
プラチナカード以上のクレジットカードに付帯することの多いプライオリティパスに比べ、ラウンジキーと言うと聞き馴染みがないという方もいるのではないでしょうか。
プライオリティパスと同じく、ラウンジキーも世界の主要都市空港のVIPラウンジを含めたラウンジを利用可能となっており、海外旅行の多い方にはメリット大のサービスとなっています。
今回は、ラウンジキーの特徴と取得方法、プライオリティパスとの差について詳しく解説していきましょう!
目次
ラウンジキーとは?
世界650か所以上の空港ラウンジを利用することが可能なラウンジサービスがラウンジキーです。
ラウンジキーでは、セキュリティゲート後に設置されたVIPラウンジを含めた空港ラウンジを利用することが可能となっており、航空機の搭乗の際に便利に利用できるサービスとなっています。
クレジットカードに付帯する形で利用することができるラウンジサービスとして、プライオリティパスと良く比較されるラウンジサービスでもありますよね。
プライオリティパスではクレジットカード付帯で取得する方法のほかに、年会費を支払って取得することが可能です。
対して、国内ではラウンジキーは対象となるクレジットカードを取得しなければ利用できないサービスとなっています。
ラウンジキー付帯のクレジットカードとして、
SBIプラチナカード
SBIワールドカード
上記の2枚のカードがありましたが、現在ではSBIカードは新規会員の募集を停止しており、取得することはできません。
現在では、ラウンジキーを利用できるクレジットカードはオリコカードの発行する「Orico Card THE PLATINUM」のみとなっています。
ただし、ラウンジキーの対象空港は増加しており、今後ラウンジキーを利用することができるクレジットカードが増えてくることも充分に考えられます。
上質なラウンジサービスとして、注目が必要なサービスとなっているのですね。
ラウンジキーで利用できる国内ラウンジ
ここでは、ラウンジキーで利用することができる国内空港ラウンジを一覧にしてご紹介していきましょう。
成田空港 | 国際線第1ターミナル | T.E.I Lounge |
---|---|---|
IASS Executive Lounge | ||
国際線第2ターミナル | T.E.I Lounge | |
IASS Executive Lounge | ||
中部国際空港 | 旅客ターミナルビル2階 | スターアライアンスラウンジ |
ラウンジサービスを利用するうえで、最も気になる点となってくるのが対象の空港ラウンジですよね。
ラウンジキーを利用することができる国内ラウンジは、
成田空港
中部国際空港
の2か所となっており、国内で対象となる空港ラウンジは少ない印象です。
T.E.I Lounge・IASS Executive Loungeは、カードラウンジとなっていますので、ゴールドカード以上のカードを持っている方も利用できるラウンジとなっています。
ただし、中部国際空港では航空アライアンス「スターアライアンス」が提供する「スターアライアンスラウンジ」を利用することができます。
通常、スターアライアンスの上級会員、またはファースト・ビジネスクラスの方しか利用できない、スターアライアンスラウンジを利用できるのは嬉しいですね。
ここに注目!
ラウンジキーで利用することができるスターアライアンスラウンジは、国際線制限エリアに設置されたVIPラウンジとなります。
中部国際空港のスターアライアンスラウンジは出発エリアの1つ下のエリアにあり、搭乗時間ギリギリまでゆったりとラウンジで過ごすことができます。
ゴールドカードで利用できるカードラウンジとは設備・サービスともに違うVIPラウンジでは、アルコール類の飲み放題などのサービスをうけることができます。
カードラウンジとVIPラウンジの違いについては、こちらでも詳しく解説しています。
ラウンジキーで利用できる海外ラウンジ
世界650か所以上の空港ラウンジを利用することができるラウンジキーでは、国内よりも海外空港の方が対象ラウンジは多くなっています。
海外ラウンジでは、ファーストクラスラウンジなどのVIPラウンジも多く利用することができます。
ここでは、代表的な海外の対象ラウンジをご紹介していきましょう。
国 | 空港 | ラウンジ |
---|---|---|
アラブ | ドバイ空港 | ビジネスクラスラウンジ |
中国 | 北京国際空港 | ファーストクラスラウンジ |
ハワイ | ホノルル国際空港 | IASS Hawaii Lounge |
アメリカ | ジョン・F・ケネディ国際空港 | Wingtips Lounge |
イギリス | ヒースロー空港 | Plaza Premium Lounge |
上記はあくまでも一例ですが、他にも様々な空港のラウンジを利用することが可能となっています。
特にドバイ空港のビジネスクラスラウンジは、セレブの都市ドバイらしい豪華なラウンジとなっています。
モエ・エ・シャンドンによる、専用のシャンパンラウンジやスパなどを利用することが可能となっています。
他にも各航空会社のファーストクラスラウンジなどを利用することが可能となっており、海外旅行の際の搭乗待ち・乗り換え待ちを有意義に過ごすことができます。
海外の空港ラウンジは、国内では考えられないほどのサービス・設備が充実しており、ひとつの観光スポットと言っても過言ではないでしょう。
ラウンジキーとプライオリティパスの差は?
ラウンジキーとプライオリティパスは、同じく世界の空港ラウンジを利用できるサービスとして比較されることも多くなっています。
ラウンジサービスを比較する際には、対象空港数は大前提として、様々な角度から比較してみることが重要となっています。
ここでは、ラウンジキーとプライオリティパスの違いを、徹底的に分析していきましょう!
対象空港はプライオリティパスの方が多い
サービスの対象となる空港数は、世界1,000か所以上の空港ラウンジを利用できる、プライオリティパスの方が多くなっています。
プライオリティパス:1,000か所以上
ラウンジキー:650か所以上
ラウンジサービスの優劣を決める最も大きな基準とも言える、対象空港の数ではプライオリティパスが有利となっているのですね。
対象ラウンジの数の差は、国内での対象となる空港の数にも顕著に表れています。
ラウンジキー | プライオリティパス |
---|---|
成田空港 中部国際空港 |
成田空港 関西国際空港 中部国際空港 福岡空港 |
ラウンジキーが2空港のみが対象になっているのに対し、プライオリティパスでは国内4空港で利用することができるのですね。
プライオリティパスの優秀な点としては、国内の各空港でVIPラウンジを設置している大韓航空の「KALラウンジ」を利用することができる点です。
日本発での国際線搭乗の際に利用しやすいKALラウンジを利用することができるというのは大きなアドバンテージになりますよね。
プライオリティパスでは中部国際空港のスターアライアンスラウンジも利用可能となっています。
このように、ラウンジキーで利用できるラウンジは、ほぼプライオリティパスでも利用できると考えて良いでしょう。
プライオリティパスはランクがある
プライオリティパスにはラウンジの無料利用回数によってランクが分かれています。
ラウンジキーとプライオリティパスの大きな違いとして、
ラウンジキーは有料での単体取得不可
プライオリティパスは有料で単体取得可能
と言う点が挙げられます。
ラウンジキーはクレジットカード付帯のサービスとしてのみ利用可能となっており、現在ではOrico Card THE PLATINUMの取得が唯一の利用方法となっています。
プライオリティパスはクレジットカードを申込みせずに、単体での取得が可能となっており、ランクによって年会費が変わります。
年会費 | 利用回数 | |
---|---|---|
スタンダード | 99米$ | ラウンジ利用ごとに35米$※ |
スタンダード・プラス | 249米$ | 年間10回まで無料・ 以降1回ごとに35米$ |
プレステージ | 429米$ | 年間の制限無し |
このように、最上位のプレステージ会員では399米$・日本円で約40,000円の年会費が必要なものの、年間の利用制限無しでラウンジが使い放題となっています。
プラチナカード以上のクレジットカードにはプライオリティパスが付帯していることも多く、クレジットカード年会費のみでプレステージ会員を取得することが可能です。
最安でプライオリティパスを取得することができる「楽天プレミアムカード」の場合、11,000円(税込)のカード年会費のみでプレステージ会員を取得できます。
プレステージ会員と比べるとラウンジキーは不利
ラウンジの利用料金で比べると、プライオリティパス・プレステージ会員の場合は使い放題となり、ラウンジキーよりも有利となっています。
ラウンジキーでは、
年間6回まで無料
7回目より1回ごとに27米$
となっており、年間6回までしか無料でラウンジを利用することができません。
プライオリティパスと比べると、スタンダード・プラス会員よりも無料回数は少なくなっているのですね。
ただし、国内からの出国の際にはカード付帯の空港ラウンジサービスで、国内の主要空港のラウンジを利用することができます。海外からの帰国の際にのみラウンジキーを利用しても、年間6回分の海外旅行はカバーすることができるのですね。
海外出張の多いビジネスマンなどの場合にはプライオリティパスが有利と言えますが、年に数回の海外旅行用と考えればラウンジキーでも充分でしょう。
使い勝手はラウンジキーの方が手軽
ラウンジキーを利用する際には、ラウンジキーの付帯したクレジットカードの提示でラウンジを利用できますので、使い勝手はプライオリティパスよりも有利となっています。
プライオリティパスでは、クレジットカード付帯の場合でも専用のラウンジカードが発行されます。
ラウンジ利用の際にはラウンジカードが必要となりますので、万一プライオリティパスのラウンジカードを忘れてしまった場合にはラウンジを利用することができません。
ラウンジキーでは、ラウンジの受付係員にラウンジキーを利用する旨を伝えて、クレジットカードを提示するだけで利用が可能ですので、財布のスリム化もできるのですね。
ラウンジキーを利用できるのは「Orico Card THE PLATINUM」のみ!
現在では、ラウンジキーを利用する方法は、Orico Card THE PLATINUMを取得することのみとなっています。
もともと、SBIプラチナ・SBIワールドカードに付帯していたラウンジキーですが、SBIカードの新規会員募集の停止に伴い、Orico Card THE PLATINUMのみに付帯するサービスとなりました。
国内で唯一ラウンジキーを取得することができるOrico Card THE PLATINUMの基本情報をご紹介していきましょう。
Orico Card THE PLATINUM
現在、受付停止中です
格安で利用できるコスパ最強プラチナカード
無料で追加できる家族会員でもラウンジキーが付帯
コンシェルジュサービスなどのプラチナサービス
オリコカードの最上位カードとして発行されているのが「Orico Card THE PLATINUM」です。
本会員はもちろんのこと、無料で追加することができる家族カードにもラウンジキーが付帯しますので、家族だけでの海外旅行の際にもラウンジサービスを便利に利用できます。
Orico Card THE PLATINUMは、税込20,370円と言う低コストで保有できる格安プラチナでありながら、コンシェルジュサービスをはじめとしたプラチナサービスを利用することができます。
厳選のレストランでの2名以上のコース料理の利用で1名分が無料になる「招待日和」のサービスも利用可能となっており、年会費以上の特典があるプラチナカードとなっています。
ポイント還元率にも優れており、Apple Payの利用では0.5%のボーナスポイントが加算されるほか、誕生日月はポイント2倍など、ポイントもガンガン貯めることができます。
Orico Card THE PLATINUMはコスパ最強のプラチナカード
税込20,000円で保有することができるOrico Card THE PLATINUMは、ラウンジキーだけではなく、豊富なベネフィットを利用することができるコスパ最強のプラチナカードです。
他のカードとくらべて、実際にどの程度のコストパフォーマンスの差があるのか、気になりますよね?
プライオリティパスを最安で持つことができる「楽天プレミアムカード」と比べてみましょう。
楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカードでは家族カードのプライオリティパスは発行不可
楽天プレミアムカードでは、家族カードでのプライオリティパスの発行は不可となっており、家族で利用する前提ではOrico Card THE PLATINUMの方がお得となっています。
楽天プレミアムカードは、年会費11,000円(税込)でありながらプライオリティパス・プレステージ会員を取得することができる、最安でプライオリティパスを取得できるカードとなっています。
ただし、家族カードでのプライオリティパスの発行は不可となっていますので、家族カードを持った家族とのラウンジ利用の際にも3,300円(税込)の同伴者料金が必要となっています。
Orico Card THE PLATINUMでは、家族カードにもラウンジキーが付帯しますので、家族だけでの海外旅行の際にもラウンジを便利に利用することができるのですね。
還元率では圧巻のOrico Card THE PLATINUM
高還元クレジットカードの代名詞とも言えるオリコカードらしく、Orico Card THE PLATINUMはポイントも貯めやすいカードとなっています。
Orico Card THE PLATINUM/楽天プレミアムカードともに、通常還元率1.0%でポイントを貯めることが可能となっています。
ただし、Orico Card THE PLATINUMでは誕生日月はポイントが2倍、さらにiD/QUICPayの利用で0.5%のボーナスポイントが加算される特典があります。
Apple Payの利用でも常時1.5%の還元率で利用することができますので、非常にポイントも貯めやすいカードとなっているのですね。
招待日和を1回でも利用すれば年会費の差は埋まる
付帯サービスでは圧倒的にOrico Card THE PLATINUMの方が優れており、中でも実益的なサービスが「招待日和」です。
両者のカードでは、
Orico Card THE PLATINUM | 税込20,370円 |
---|---|
楽天プレミアムカード | 11,000円(税込) |
と、約2倍の年会費の差があります。
しかし、Orico Card THE PLATINUMでは2名以上でのコース料理の利用で1名分がお得になる、招待日和のサービスを利用することができます。
1名分が10,000円を超えるコース料理でも無料になりますので、年間1回でもサービスを利用すれば年会費の差を埋めることができるのですね。
それだけではなく、Orico Card THE PLATINUMにはコンシェルジュサービスなどのプラチナサービスが付帯しており、より上質なサービスを求める方にはおすすめとなっています。
Orico Card THE PLATINUMの付帯サービスと考えればラウンジキーは超お得
対象となる空港ラウンジや無料利用回数で比べると、プライオリティパスの方がラウンジキーより優れていることは明白です。
しかし、Orico Card THE PLATINUMでは格安年会費でありながら様々なベネフィットが付帯した、最強コスパを誇るプラチナカードとなっています。
ラウンジキーは単体ではなく、Orico Card THE PLATINUMの付帯サービスとして利用することができるラウンジサービスです。
ラウンジサービス単体として比較すると、プライオリティパスの方が有利と言えますが、プライオリティパスの付帯するカードと比較すればOrico Card THE PLATINUMは優秀なカードです。
税込20,370円の年会費のOrico Card THE PLATINUMに付帯するサービスとしては、ラウンジキーは優秀なサービスと言えるのではないでしょうか。
Orico Card THE PLATINUMを手に入れてラウンジキーを活用しよう!
今回は、ラウンジサービスの比較として、プライオリティパスとラウンジキーのサービスの違いを解説してきました。
プライオリティパスの方が対象の空港ラウンジも多く、無料で使い放題のプレステージ会員と比較するとラウンジキーは見劣りしてしまいます。
ただし、年間6回までの無料回数・さらにカードラウンジとして国内主要空港も利用できますので、一般の家庭の海外旅行用のサービスとしては充分でしょう。
ラウンジキーを国内で唯一取得することができるのはOrico Card THE PLATINUMのみ、となっています。
税込20,370円の最強コスパのプラチナカードを手に入れて、ラウンジキーを活用してみるのも良いのではないでしょうか。