子連れ旅行でもANA特典航空券は使える?ANAマイル初心者のマイル活用法
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「子供の旅行にも特典航空券って使えるの?」
「小さな子供の特典航空券って損なの?」
「子供の航空券はどうやって予約したら良い」
小さなお子さんがいるご家庭の方にとって、飛行機での旅行というのが最も難易度の高いミッションになってきます。
特に、大人の特典航空券を交換する際にも少し分かりにくい、マイルでの特典航空券の交換をどうしたらいいのか分からないと言う方も多いでしょう。
割引運賃が適用される小児・幼児の航空券の場合、ANAマイルでの特典航空券の交換では損になってしまうケースもあります。
今回は、ANAマイル初心者の方向けに、子連れ旅行でのANAマイル活用術を解説していきましょう。
目次
子連れでのANA特典航空券利用はどうしたらいいの?
ANAマイルでの特典航空券の交換の際には、国内線と国際線で条件が変わってきます。
国内線の場合、3歳未満を幼児・3歳以上12歳未満を小児として運賃が変わります。
国内線で3歳未満の幼児が大人のひざの上に座り、座席を利用しない場合には幼児の運賃は無料となります。
3歳以上の小児の場合には、小児運賃が適用され片道運賃の約50%割引で座席を確保することができます。
ただし、特典航空券を利用する場合には幼児・小児を問わずに大人と同額の特典航空券が必要です。
また、国際線を利用する場合には幼児・小児の適用条件が変わってきます。
- 2歳を基準にして航空券の価格が異なる
- 2歳未満は特典航空券を利用できない
国際線では、幼児の適用条件が2歳未満となっており、大人のひざの上に乗る場合でも幼児運賃が必要になります。
また、2歳未満の幼児がひざの上に座る場合には特典航空券を利用できず、座席を利用する場合には大人と同額のマイル数で特典航空券を交換することができます。
ただし、2歳未満の幼児を国際線で座席にひとりで座らせる、と言うのはあまり現実的ではないかもしれませんね。
大人は特典航空券・子供は割引運賃で購入がお得
ここでは、子連れでの旅行の場合に、特典航空券をどのように利用するかをまとめておきましょう。
- 国内線・国際線ともに、座席を確保する幼児・小児では大人と同額のマイル数で特典航空券を交換できる
- 国内線では3歳未満の幼児がおとなのひざ上に座る場合には無料
- 国際線では2歳未満の幼児が大人のひざ上に座る場合には特典航空券を利用できない
国内線・国際線の特典航空券の条件をまとめると、おおむねこのようになるのではないでしょうか。
子供の場合でも、座席が必要になる場合には、特典航空券の交換に大人と同額のマイル数が必要となってきます。
国内線・国際線ではそれぞれ、幼児・小児運賃が適用されます。
幼児 | 小児 | |
---|---|---|
国内線 | 大人のひざ上は無料 座席を確保する場合は小児運賃 |
片道運賃の50%割引 |
国際線 | 片道運賃の90%割引 | 片道運賃の25%割引 |
このように、現金で予約をする場合には通常運賃に比べてお得な割引運賃が適用されます。
特典航空券を利用した場合には、大人と同額のマイルが必要になってしまいますので、
- 大人は特典航空券を利用
- 子供は割引運賃で通常購入
このように、大人と子供で航空券の購入方法を分けた方がお得になるのですね。
子供の航空券のみの予約は注意が必要
大人のみ特典航空券を利用し、子供の航空券のみを購入する場合、オンライン予約ではエラーが出てしまう場合があります。
オンライン予約で子供の航空券のみを予約する場合、幼児・小児の単独旅行となってしまいますので、オンライン予約をすることができません。
子供の航空券のみを予約する場合には、ANAの予約センターに電話をして予約をした方がスムーズです。
また、大人と子供の航空券を別々に予約する場合には、座席が離れてしまうのも心配になってしまいますよね。
そうした場合にも、先に特典航空券を押さえておき、カスタマーセンターに子供の航空券を予約する際に伝えれば安心です。
子連れでの特典航空券旅行には家族特約付きのクレジットカードを!
小さなお子様を連れての海外旅行の場合には、海外旅行傷害保険に家族特約のついたクレジットカードがマストアイテムです。
医療費が高額になる海外への旅行の際には、万が一の急病や事故に備える海外旅行傷害保険への加入が必須です。
海外旅行傷害保険をお得に付帯させることができるのが、クレジットカードの付帯保険です。
ただし、通常のクレジットカードの付帯保険では、カード契約者本人・もしくは家族カードをお持ちの方に補償が限定されてしまいます。
家族特約が付帯した海外旅行傷害保険であれば、家族カードを持たない幼児・小児の場合でも補償をうけることが可能となるのですね。
- クレジットカードの家族特約について
特典航空券利用の場合には保険の付帯条件に注意!
特典航空券を利用した海外旅行の場合には、保険の付帯条件に注意が必要です。
クレジットカードの付帯保険には、
- 利用付帯
- 自動付帯
と、2つの付帯条件が設定されています。
自動付帯の場合には、クレジットカードを持っているだけで補償の対象となりますので心配はありませんが、注意が必要なのは利用付帯のカードの場合です。
利用付帯では、旅行の代金を対象となるクレジットカードで支払いをした場合に旅行傷害保険の補償が適用されます。
ですので、特典航空券で交換した航空機での搭乗中の事故の場合には、利用付帯のカードでは補償をうけることができないケースがあります。
ただし、国際線での特典航空券の利用の場合には、燃油サーチャージや税金・手数料を対象のクレジットカードで支払えば利用付帯としてみなされるケースがあります。
実際にどのようなケースで利用付帯が適用されるのかは、各カードのカードデスクに問い合わせをするのが最も確実です。
海外ラウンジではベビーカーの貸出なども
子連れでの旅行の場合には、海外ラウンジでのベビーカー貸出のサービスを活用しましょう。
アメリカン航空で乗務員がベビーカーを無理やり取り上げた、と言うニュースが記憶に新しいママさんも多いのではないでしょうか。
ほとんどの航空会社ではベビーカーを機内に持ち込みすることはできず、チェックインの際に手荷物として預ける必要があります。
チェックインから搭乗まではベビーカーを利用することができないことになってしまいますが、ANAではベビーカーの無料貸し出しサービスを行っています。
また、クレジットカードの付帯サービスで利用できる海外ラウンジでは、ベビーカーの無料貸し出しサービスを行っているラウンジも多くなっています。
海外旅行の際にはそうした貸し出しサービスを利用して、自宅のベビーカーは利用しないと言うのもスマートに旅行できる方法となります。
他にもある子連れ旅行の際の不安を解消!
子連れでの旅行の場合には、ベビーカーの問題だけではなく、様々な不安がつきものとなってしまいます。
その中でも最も恐ろしいのが、機内で子供がぐずって泣いてしまうことではないでしょうか。
特に、気圧の変化のかかる離着陸時は、大人でも耳が痛くなってしまうことがあり、子供がぐずりだす最も危険なタイミングとも言えます。
耳が痛くて泣いている場合には、飲み物を飲ませてあげることで耳抜きの効果を得ることができます。
それでも泣き止まない際には、耳を冷やしてあげるのも効果的です。
子供を飽きさせない工夫も必要
活動的な子供にとって、数時間の国際線のフライトは非常に退屈なものです。
子供がフライトに飽きてしまって、大声でダダをこねだしてしまうのも、ママにとっては恐怖でしかありません。
ANAではシートモニターでの動画サービスで、アニメなどの子供向けのコンテンツを提供しています。
また、携帯ゲームやスマホ・タブレットを触らせるなど、子供をぐずらせないためには、子供を飽きさせない工夫が必要なのですね。
ANA特典航空券が取れない時はANA SKYコインもお得
獲得したマイルでお得に無料で航空券を交換できる特典航空券は、非常に人気の高いサービスです。
特典航空券で交換できる席数は通常の席数よりも少なくなっており、大型連休などの人気のシーズンではなかなか席を確保できないケースもあります。
旅行の予定に変更が効かない場合には、ANAマイルをANA SKYコインに交換して利用するのもおすすめです。
ANA SKYコインは1コイン=1円としてANA航空券の購入の際に利用することができますので、特典航空券が交換できなかった場合でもお得に航空券を購入することができます。
また、子供の航空券を割引運賃で購入する際にも、マイルをANA SKYコインに交換すれば、お得に子供の航空券を購入することができるのですね。
ANAマイルをガンガン貯められる、子連れ旅行におすすめクレジットカード!
お得にANAマイルを貯めるためには、ANAマイルを貯めやすいクレジットカードの利用が必須です。
また、子連れでの旅行の場合には、家族特約での補償など大人だけの旅行に比べて、カードに求める機能も変わってきます。
ここでは、子連れ旅行に特におすすめできる、優秀なクレジットカードを特集します。
ANA Visa nimoca
年会費 | 初年度 | 無料 |
---|---|---|
2年目〜 | 2,200円(税込) | |
家族カード | 初年度 | 無料 |
2年目〜 | 1,100円(税込) | |
ETCカード年会費 | 550円(税込)※初年度無料 ※年1回以上のETC利用で翌年度無料 | |
国際ブランド | Visa | |
還元率 | 0.5〜1.3% | |
申込資格 | 高校生を除く18歳以上の方 |
現在、受付停止中です
- 2倍コースで1.0%のANAマイル還元率
- nimocaの利用でnimocaポイントもお得に貯まる
- エアライン&ホテルデスクで航空券の予約も簡単
JR九州エリアの交通系電子マネーnimocaと、ANA・三井住友カードが提携して発行するクレジットカードが「ANA Visa nimoca」です。
ANA Visa nimocaでは、6,600円(税込)の2倍コースに登録することで、1.0%の還元率でANAマイルを貯めることが可能となっています。
三井住友カードの付帯サービスとして、簡単にホテル・航空券の予約ができるエアライン&ホテルデスクを利用できますので、子供の航空券を購入する際にも便利です。
ANA Visa nimocaでは、一体型となっている電子マネーnimocaでのバス・電車への乗車、お買い物でnimocaポイントを貯めることができます。
nimocaポイントは10ポイント=7マイルとしてANAマイルに交換することができますので、より効率的にANAマイルを貯めることが可能です。
ANA JCBカード
- 2倍コースで1.0%のANAマイル還元
- ANAグループ便のフライトで10%のフライトボーナスマイル
- JCBプラザ/プラザラウンジでベビーカーの貸し出し
ANAとJCBが提携して発行するANAカードが「ANA JCBカード」です。
ANA JCBカードでは、5,500円(税込)の2倍コースで、1.0%の還元率でANAマイルを貯めることが可能となっています。
また、ANAグループ便でのフライトの際には、区間基本マイルの10%のフライトボーナスマイルが加算され、より効率的にANAマイルを貯めることができます。
JCBの海外デスク・JCBプラザ/プラザラウンジを利用することも可能となっており、手荷物預かりサービスの他にベビーカーのレンタルサービスなどもうけることができます。
ベビーカーが用意されているラウンジは都市によって異なりますので、海外旅行の際には事前にJCBプラザに問い合わせをしておきましょう。
ANAダイナース
- ANAマイルを1.0%の還元率で貯めることができる
- 世界600か所以上の空港ラウンジを無料で利用可能
- ダイナースクラブカードの基本のベネフィットを利用可能
ANAとダイナースクラブが提携して発行する、ハイクラスなANAカードが「ANAダイナース」です。
ANAダイナースでは100円に1ポイントで貯めたポイントを、ANAをはじめとした様々な航空会社のマイルに交換することが可能となっています。
また、世界600か所以上のVIPラウンジを含めた空港ラウンジを無料で利用することができますので、海外旅行の際にも非常にお得に利用することができます。
ANAダイナースでは、ダイナースクラブの基本のベネフィットを利用可能となっており、コンシェルジュやダイニングでの特別なサービスをうけることができます。
特にダイニングサービスでは、2名以上のコース料理の利用で1名分が無料になる特典があり、それだけで年会費の元を取ることも充分に可能となっています。
MileagePlusセゾンゴールドカード
年会費 | 22,000円(税込) | |
---|---|---|
家族カード | 5,500円(税込) | |
ETCカード年会費 | 無料 | |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス、Visa、Mastercard® | |
還元率 | 1.5〜2.0% | |
申込資格 | 学生を除く20歳以上の方 |
現在、受付停止中です
- 1.5%の高還元率でマイレージプラスを獲得可能
- マイレージプラスでANA特典航空券を交換できる
- 家族特約の付帯で子連れ旅行も安心
アメリカ最大級の航空会社・ユナイテッド航空とセゾンカードが提携して発行するゴールドカードが「MileagePlusセゾンゴールドカード」です。
MileagePlusセゾンゴールドカードでは、1,000円に15マイル・1.5%の高還元率でユナイテッド航空のマイレージプラスを直接貯めることが可能となっています。
コスモ石油での利用では2.0%のマイルを貯めることが可能となっており、普段の生活でお得にマイルを貯めることができます。
貯まったマイレージプラスでは、ANAの特典航空券を交換することも可能となっていますので、ANAの航空会社を利用している方にもおすすめできるカードとなっています。
また、海外旅行傷害保険では、最高1,000万円の家族特約も補償されていますので、小さなお子様連れでの海外旅行の際にも安心して利用することができます。
子連れ旅行でも飛行機は恐れることなかれ!特典航空券は工夫して活用しよう
今回は、子連れ旅行の際の特典航空券の活用方法について特集してきました。
- 幼児・小児の場合の特典航空券でも大人と同額のマイルが必要
- 国際線の特典航空券は2歳未満は利用不可
- 大人は特典航空券・子供は通常購入がおすすめ
幼児・小児での航空券の購入の場合は、割引での幼児・小児運賃が設定されていますが、特典航空券を利用する場合には大人と同額のマイル数が必要となります。
ですので、大人は特典航空券の利用・子供は割引運賃での通常購入がおすすめとなっています。
子供の航空券を購入する際には、ANAマイルをANA SKYコインに交換して利用することで、マイルを活用してお得に購入することも可能です。
ANAマイルをお得に貯められるクレジットカードを手に入れて、しっかりANAマイルを活用しちゃいましょう!